"レビューを依頼する"ことの構造的欠陥

レビューの時間を調整する、という行為は、それ自体に構造的欠陥を持っている。

レビューは、レビューイがレビューアにレビュー依頼を行うという形態を取ることが一般的だ(少なくとも、私の周りでは)。レビューアにも予定があるため、レビューイはできるだけ早めに、事前にレビュー時間を伝えなくてはならない、とされる。突然「今からレビューしてください!」というのは、レビューイのゾーンを無視しているからだ。

早めのアナウンスをするために、レビューイはレビュー対象の"もの"を作成するのにかかる時間を、早い段階で見積もっておかなければならない。早めに見積もるということは、その見積もりの精度は低いということだ。レビューを行うには、レビュー対象のものができあがってなければならない。そのため、精度が低い見積もりで、しかも"確実に完了している"と考えられる日付を、レビュー日として指定しなければならない。"確実に完了している日"。精度の低い見積もりで、この日付を決めるにはどうするか。あらゆるリスクを考慮して、「さすがにこの日なら終わっているだろうな」という長い期間を見積もった上で、日付を提示することになるだろう。

そして、ここに「サバ」が潜む。学生症候群、パーキンソンの法則など、あらゆるものが発生する可能性があることになる。こうなると、"確実に完了している日"を指定したにもかかわらず、レビュー日直前になって、「レビューに間に合いません〜延期してくださ〜い」と泣きつくことになる。

では、この問題、どうすればよいか。近いうちに、雲を描いて考えてみたい。「ペアワーク」というのは一つの解になるだろうか。