先々週の読書履歴
先週はちょこっと忙しかったり事件があったり気落ちしていたりしていたので、久しぶりの更新です。先週は一冊読み切れなかったので、これは先々週の記録。
- 作者: 柴田芳樹
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 新書
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著者の方にコメントいただいたので、というわけではないですが読みました。
いや、すごく耳が痛い。自分をふりかえってみると、確かにここのところ技術的には停滞している感がありありです。興味が他のところに向かっているせいもありますが。
本書内では、プログラマのレベルを次の7段階に分けています。
レベル1:初心者
- ソフトウェア開発を行うには、プログラミングの基礎知識やコンピュータに関する基礎知識が不足している。
レベル2:見習い
- 指導を受けながら簡単なプログラミングなどの実践ができる。
レベル3:初級職人
- 見習いレベルの実践はできるが、ときどき指導が必要である。
レベル4:中級職人
- 必要な技術を仕事の上で自然に自動的に使っている。
レベル5:上級職人
- 新たな技術も含めて自分で常に学習を行い、自然と実践できている。
レベル6:名人
- 技術を完全に消化していて、いつルールを破るべきか知っている。また、技術記事などを執筆している。さらに、中級職人以下の職人を上級職人にすべく、組織に対して教育・指導を行っている。
レベル7:匠
- 専門書を著作し、講演し、技術を拡張する方法を業界に問う。一方で、より良い方法で職人を育成するための方法も探求している。
レベル4までは経験年数であがっていくけど、レベル4からレベル5にあがるには、プラスして本人の取り組みや姿勢が必要とのこと。この定義でいくと、僕は「レベル4:中級職人」でしょうかね。引用すると、
「C言語だけでも仕事はやっていける」と錯覚して、このレベルで成長が止まってしまっているのです。
さすがに、「C言語だけで仕事はできる」とは思っていませんが、「C言語ができれば、他のどんな言語を使ってもそこそこできる」なんて思いこみがあったりすることは否定できません。僕は、実のところはプログラマをずっと現役でやっていきたいという思いはあまりないのですが、技術に関して貪欲になろうという意識は持ち続けたいと思います。
で。
本書は、プログラマという個人に向けた書籍です。プログラミングは、個人差が激しい職人気質の仕事であることは大変よくわかります。
しかし、(SI業界の)ビジネスの観点で考えた場合、すべての人が職人になることを前提にして仕事をすることは現実的ではありません。ひとり、飛び抜けた技術力の人がいるならば、その人を一つの仕事/タスクに縛り付けるのではなく、その人をうまく活用(表現は悪いですが)することにより、全体の水準をあげる方向に持っていきたいと思っています。その辺は、本書内でも触れられているとおりです。
てなわけで、「職人気質のプログラミング」に過度に依存しない仕組みが必要なんではないかな、なんてことを考えたりしていました。殊に、SI業界においてはね。
- 作者: 遠藤功
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/10/07
- メディア: 単行本
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借り物シリーズ(第一部完)、遠藤さん著作2冊目です。ま、そんなところで。