先週と先々週の読書履歴
というわけで、更新が滞ってましたので2週間分。
最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと
- 作者: マーカスバッキンガム,Marcus Buckingham,加賀山卓朗
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/01/01
- メディア: 単行本
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以前から本の存在は知っていて、興味があったんですが(黄色くて目立つし)、「たったひとつのことを書くのになんでこんなに長々と書く必要があるんじゃい」などと思ってしまい、手を出していませんでした。
で、実際に読んでみると…これはすごくいい本。読み進めるのにちょっとだけ時間がかかるけど、おすすめです。
混同しがち(というか、どういう立ち位置なのかよくわかっていなかったりするのかも)な、「リーダー」と「マネジャー」の違いを明確に書いてあります。
リーダーに必要なたったひとつのこと、とは、
すぐれたリーダーは、よりよい未来に向けて人々を一致団結させる。
そして、マネジャーに必要なたったひとつのこと、とは、
部下一人ひとりの特色を発見し、それを有効に活用すること。
ものすごくおおざっぱに言うと、すぐれたマネジャーは「部下の成功に力を注ぐ」、すぐれたリーダーは「未来の実現に力を注ぐ」というふうに解釈しました。マネジャーが気にするべきは、人。リーダーが気にするべきは、未来。
そして、それがなぜ「たったひとつのこと」なのか、豊富な例を交えつつ述べられています。たとえば、ニューヨーク市のジュリアーニ市長。あの9.11テロ以前は、決して市民からの評価は高くなかったそうです(著者はNY市民)。ところが、事件以降は市民から強い支持を受けるようになった。その理由は、市民が抱いていた感情を代弁し、「広範囲の共感」を得ることができたから。市民の誰もが考えていることを公の場で述べることで「この人は的確に状況を把握している」と思わせたこと、そして「この人ならこの状況をなんとかしてくれる」と思わせたこと。
つまり、すぐれたリーダーが(意識的にしろ無意識的にしろ)人々の心をつかむために指針にしているたったひとつのこととは、
普遍的なことを発見して、それを活用する。
このような感じの事例や、マネジャーとして、リーダーとして、そして自己の成功のためなにを考えればよいのか、そんなことが書かれています。
余談:タイトルが「マネジャー」だったのでそれで通したけど、カタカナ表記は「マネージャ」の方がなんとなくしっくりくる。"manager"だから、あえて言えば「マネジャー」が正しいんだろうけどなあ。
- 作者: 森時彦
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/09/29
- メディア: 単行本
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「ザ・ファシリテーター」「ザ・ファシリテーター2」の著者である森さんが書いたファシリテーター入門書。前著は小説形式でしたが、これは講座をテキスト化したものだそうで、なるほどわかりやすくまとまっています。
ただ、ファシリテーターをやるには、テクニックだけじゃなく知識や人間力なんかも必要になります。当然ながら、この本にはそこまでは書いていないので(と本著にも書いてある)、これだけ読んだらできると思ったら大間違いですぞ。と自分に言い聞かせてみる。
偏愛マップ―キラいな人がいなくなる コミュニケーション・メソッド
- 作者: 斎藤孝
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2004/03/27
- メディア: 単行本
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今週、こいつを使ってちょっとやろうかと思っていることがあるので、予習&復習をば。1時間あれば余裕で読める薄〜い本ですが、いいこと書いてありますね。