いつぶりかの読書記録

年明け第一弾。ずいぶんと開いたもんだ。
遅ればせながら、いつの間にやらベストセラーっぽいこれを読みました。

夢をかなえるゾウ

これはいい。「面白い！」自己啓発本。

意識を変えるんやない、行動を変えるんや。

多くの人(僕を含めて)は、成功したいと思い、自己啓発のためにたくさんの本を読んだり(または読もうと思ったり)します。そして、その瞬間は感銘を受けて(本書的に言えば「反応」)、「これから俺(私)は変わるんだ！」なんてことを誓ったりします。でも、それで成功する人なんてほんの一握りもいません。

某ライティングダイエット風に言えば、それらの人は「成功しない努力」を続けていることになります。それはなぜか。楽だからです。他人はともかく、自分の意識を変えるってのは、実はとても楽なんです。それだけで、自分に酔えます。それだけで、俺は生まれ変わった！と錯覚できます。それだけで、成功できるという夢を見ることができます。でも、それが実現することはありません。それはなぜか。意識を変えても、行動が変わらなければ自分も、周りも、変わるはずないのです。

どんな小さなことでもいい。すべては具体的に行動することから始まる。まあ、書いてある内容自体は、その辺の自己啓発本と変わらなかったりします(行動しないと始まらないってのもよく聞く言葉だし)。でも、ガネーシャという関西弁の神様を通じて発せられる言葉は、妙に生々しくて、妙に心に響きます。それだけに、なんとなくよそいきの言葉で書かれている本より、効き目が濃い。売れている理由は、そんなことなのかな。