先週の読書履歴

なんか知らんが胃の調子が悪いのです(^^;;;

ゴールドラット博士の4部作(「ザ・ゴール」「ザ・ゴール2」「チェンジ・ザ・ルール!」「クリティカル・チェーン」)はソフトカバーだったけど、なぜかこれはハードカバー。そのせいか、(物理的な)厚みの割には定価がちょい高め。個人的には、ソフトカバーの方が好みだなあ。4部作と違って、これは物語形式ではなく、語りかけるような文章で書かれています。読みにくかったのはそのせいかも。

内容はといえば、おおざっぱに言えばTOCの全体解説書とでも言いましょうか。邦題の通り、「コストワールド」から「スループットワールド」へ向かうための意思決定プロセスを軸(これがTOCそのものと言えるわけですが)に解説してあります。本書内で触れられている例が製造業の類ばかりなので(IT系の本ではないので当たり前ですが)、我々のようなSI稼業ではどのようにこの理論をあてはめればよいかが今後の思索テーマ。まだしっくりしていなかったりするのですよ。結構コストワールドで動いているんじゃないかと思うんですよね。人月単価とか、誰それを何日拘束していくらとか。仕事の請け負い方(契約形態とか)にもよるとは思うんですが、本当にそれが会社に"継続的に利益をもたらし続ける"のか、考えてみたいところです。

Amazonのレビューでは、TOCの学習の最初にこれを読むとよいみたいな評もあったけど、なにもないところにこれを読んで理解できるひとはすばらしいと思います。「〜は簡単です。」みたいな表現が結構あるんだけど、すいません私にはあまり簡単ではありません(^^;)と言う感じでした。やっぱり、まず最初は「ザ・ゴール」でしょ。

しかし、表紙のあの写真はちょっと怖いぞ。


アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

待ちに待った邦訳です。が、個人的には期待しすぎた感がありあり。なんとなく、物足りなさを感じながら読んでました。この手の本にありがちな、「こういうときには人はこうするものだ。このときには、このようにすればよい。」みたいな表現が多かったからかも。

それでも、日本で定着している(ホント?)KPT以外のツールや、レトロスペクティブの流れ(進め方)とそれをなぜ行うかが体系的にまとめられているので、興味がある方は一読するとよいかと。ふりかえりガイドもあわせてどうぞ。

でも、やっぱりレトロスペクティブという単語は言いにくいよ(^^;