先々週と先週の読書記録

あまり書いてないからわけわかんなくなってる。いかんいかん。

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

書籍の文庫化だと思いこんでたら、文庫書き下ろしだったのですね。実行するためには、有無を言わせずやる環境をつくる、と。たしかに、やらないときはあれこれやらない理由をつけたりするなあ…「やる気」という不確かなものだけではダメなんですね。やらざるを得ない環境をつくって、定着させるのがポイント。このあたり、レバレッジシリーズとの共通点を感じます。

「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)

「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)

日本を支配しているのは戦前も戦後も「空気」であり、「空気」が猛威をふるう原因は日本語にある、という論調です。

1対1のコミュニケーションが「関係の空気」、これが3人以上になると「場の空気」。1対1の「関係の空気」だと、阿吽の呼吸というように空気感が共有されることがいい方に働く。けれど、3人以上あつまった「場の空気」になると、その場は空気に支配され、空気にあわない意見を排除する雰囲気になる。空気にあわない意見を発する人は「空気の読めない人」扱いになる。これは、日本語に原因があるのでは?という内容です。

この本、全体の2/3にあたる第3章までは長い長い前振りで、第4章(「空気のメカニズムと日本語」)からが本編だと言えます。「空気に支配される日本」の原因は、日本語の特性にあるのでは、という仮説から、この現状を打破するための対策まで触れられています。例も豊富でなかなかおもしろいので、興味があれば一読を。

しかし、本書中に出てくる「抗空気罪」、これってまさに「KY」(空気嫁)そのもの、だよね。この本が出たのは去年(2006年)、ってことは、時代を先取りしていたとも言えます。

「儲かる仕組み」をつくりなさい----落ちこぼれ企業が「勝ち残る」ために

「儲かる仕組み」をつくりなさい----落ちこぼれ企業が「勝ち残る」ために

武蔵野の小山社長のコラム(日経ビジネスオンラインとかにある)は好きでよく読んでたんですが、書籍を読むのははじめてです。どっかで呼んだような内容のもあるなーと思ったら、案の定NBOnlineでの連載をまとめたもののようです。

しかし、読めば読むほど、極端だなあと感じます。極端だけど、徹底している。僕は経営者じゃないので、このやり方が正しいかどうかを判断する基準を持ってないし、業種が違えばやり方も違うと思います。だけど、どんなやり方でも「徹底」しないことには成功はおぼつかない。

小山社長は、自らをワンマンだと言います。ワンマン社長というと、一般的にはあんまりいいイメージを持たれません。でも、小山社長は中小企業はワンマンでいいと言います。社長の言うことは絶対だ、と。ただし、一般的イメージのワンマンと違うところがあります。うまいこと表現できなかったんで書かないですが、読んでみると「なるほどな」と思うところが多いです。

TPS(トヨタ生産システム)のことは(たぶん)ひとことも出てこないんですが、呼んでいくとTPSとの共通点がたくさんあることに気づきます。TPS的な考えを中小企業の経営に応用するとこうなる、の一つの解ではないか、と感じます(TPSもそんなに詳しいわけではないですが^^;)

書名(「儲かる仕組み」をつくりなさい)が示すとおり、儲かる(儲け続ける)ためにはあらゆることを「仕組み化」することが大事。本書には、どういう仕組みを作ったかの具体例がたくさん書かれていて、この徹底ぶりはすごい、と読むたびにうなってしまいます。

んじゃあ、うちらのソフトウェア開発も「仕組み化」してしまえばいいんじゃないの?というと・・・