今週の読書記録
今週は公私ともに色々あって疲れました。序章って感じの週でした。
レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/06/29
- メディア: 単行本
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レバレッジ・リーディングがかなりよかったので、これも期待して読みました。
この2冊は1〜2時間もあれば読めるのがよいな〜。
で、内容について。読んでて思ったんですが、TOC/CCPMの考え方に相通じるものがある。最初に目的を決めて、目的から前に向かってタスクを洗い出していくところなんかもろCCPMだし。というか、このへんは本当に一般的な考え方なんですね。いわゆるプロジェクト管理のやり方がおかしいだけ。
で、レバレッジ時間術はどこにある。どこ探しても見つからないんだよ〜。
- 作者: 吉田典生
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/12/21
- メディア: 単行本
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この二人のやりとりは、答えは君の中にある、といった感じで「ザ・ゴール」のアレックスとジョナを彷彿とさせます。が、当然ながらあれほどロジカルな流れではありません。
はっきり言って、リュウというコーチの台詞回しのせいもあってか、かなり自己啓発臭が強いです(特に前半は)。こういった感じを受け付けない人もいるんではないかと。んなうまくいくわけねえじゃんケッ、なんて声も出そうです。
だけどね、個人的にはかなり示唆に富んだ本だと思います。
組織のビジョンが明確にあって、それに賛同してくれる人を集めた組織は、ものすごいパワーでものすごく前に進んでいくんだと思います。それはそれですごいことです。
でも、世の中にはそうじゃない組織もある。というよりは、そうじゃない組織の方が大多数のはずです。いきなりビジョン・ドリヴンな組織に舵を取るなんて無理だよ、なんてところがほとんどだと思います(ウチも)。そんな組織の中で、個人が持っている「思い」から組織の「ビジョン」を創るための技術が書かれています。一見、理想論を並べ立てているだけにも見えますが、ちゃんと現実で引っかかるであろう問題も克服していきます。
以下、心に引っかかったキーワードを引用してみます。同じように引っかかった人は、読んでみてください。
- 人間って変なもので、未来はないと思っているくせに、未来がなくなることもないと思っているのです。
- その結果、私が生み出してきたものが何であるか、おまえは知ってるか。もちろん知っているはずだ。それは、おそらくおまえの中にもある諦めという安定だ。
- 望みどおりに生きていたころのように、いまも生きるとしたら。どう生きる?
- 確かに努力しているからこそ、努力が言い訳になって自己を見つめ直す原初的なプロセスが置き去りにされやすい
- 人は正しいことを言われたからといって、それを素直に受け止めてくれるほど単純な生き物ではありません。
- 究極のゴールというのは、たどりつくためにあるんじゃなく、前進しつづけるためにあるのではないかな。
- 君は今までに、人生の理想を仕事の理想と結びつける努力を、どんなふうにしてきただろう?
- 方法論があっても結果が伴わない現実が、これほどたくさん世の中にあるのはなぜでしょう。
- 伝えたいことの中身ではなく、伝わった中身が君のメッセージの成果だ。
- 「みんなが変わってきたぞ、これできっとうまくいく」という短絡思考
- 基本的に人というのは、世の中に貢献することに喜びを感じる存在である。
正直、斜に構えるといくらでもケチがつけられそうなんですが、なんだかすごくいい本でした。
最後のあとがきにあった言葉ですが、
世界を(そう単に、あなたの会社…ではなく)変えるのは、自分の進化が世界の進化の始まりなのだと気づく力。どこにでもある仕事、どこにでもある会社のすべてに、等しく、その可能性が満ちていることに気づく力ではないでしょうか。
これって、まさに"Social Change Starts With You!"ではないですか。
個人的には、TOC思考プロセスとの共通点がたくさん見いだせたのも興味を引いた点でした。
こちらも参照〜。著者自らの紹介記事です。
http://blog.mag2.com/m/log/0000108194/108115509.html