手垢のついたライフハック(笑)
元来、なかなか仕事に集中できないタイプでした。周りに気を散らせる要因をおいておくのもよくないんですが、すぐにやんなくていい仕事だと、どうしても集中して取り組むことができないんですね。いわゆる「学生症候群」や「パーキンソンの法則」というやつです。
でも、締め切りがギリギリの場合は集中して仕事するんですよね。もちろん、しないとしゃあないという側面もありますが、なんであの集中力がいつも発揮できないんだろう、というのが悩みだったりします。
よくある方法では、「タスクを何時までに終わらせる!」と決めて、それまで集中して取り組むというのがあるんですが、時計に頼るとなぜかできないもんなんですよ。あと何分、というのが直感的にわかりにくいのも要因なのかもしれません。
そこで、以前の職場の師匠から教えてもらったのが、「キッチンタイマーでタスクに集中する時間をカウントダウンする」。
「よし、このタスクはあと一時間で終わらせるぞ!」というときは、キッチンタイマーを一時間にセットし、ヨーイドンで仕事を始めるわけです。なんだそれだけかよ、という感じもしますが、これが意外と効くんですよ。時間が目に見えて減っていくので、「やべ、あと20分しかないよ!」という疑似追い込まれ効果が得られるんですね。
で、キッチンタイマーにもいろいろあるんですが、そのときに師匠に見せてもらったのがこれ。
震えてお知らせ バイブレーション機能付き カード型デジタルタイマー 「バイブカード」 ブルー T-155BL
- 出版社/メーカー: ドリテック(dretec)
- メディア: ホーム&キッチン
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これのよいところは、
- コンパクト:名刺サイズで厚みもあまりありません(電池カバーのところだけちょっと厚い)。持ち運びに便利で、胸ポケットに入れておいてもじゃまになりません。
- バイブ機能:時間の経過を、アラームだけではなくバイブでも知らせてくれます。なので、職場で使用しても迷惑になりません。
質感は値段相応(要は安っぽい)なんですが、機能としてはこれで十分。99分までしかカウントできませんが、ひとつのことにそんなに長く集中できないので、それはそれであまり問題にはなりません。
タスクの集中以外にも、会議やふりかえりのときの時間くぎり(「5分間で考えてみよう〜」とか)にも使えるので、結構重宝します。オススメです。
依頼のメールに返信するということ
以前の職場では、メールで依頼なり問い合わせなりがきた場合、ある程度内容を精査し回答を組み立ててから、回答を返すということをしていた。前のところはそういうこと(あの質問の回答はいつ帰ってくるんだろう、とかよくあった)が多かったので、自然と自分もそういうことに染まってしまっていた。
よく考えたら、これって全然アジャイルじゃないわけで。メールする相手のことを考えると、「いつ返事が来るか」「返事の内容が当を得たものか」はとても重要な要素で、最終的な回答が間違っていたら目も当てられないことになる。これは開発工程の最終段階で仕様バグが発生したのと同等で、プロジェクトならデスマ一直線といったところ。
また、このやり方だと返信までに異常に時間がかかる(学生症候群とか、丁寧な仕上げとかが発生する)のもよくない点。相手から回答締め切り日が提示されてない場合、回答を精査する段階で「できるだけ完璧に」とかいう意識が働いて、際限なく調べ物が続く、ってなことになってしまう。ものによっては、ある程度できあがった段階で確認してもらってフィードバックもらうことで完成度を上げるってこともアリな訳で(お客様相手だとまずいけど)。
あああ、この癖はマズイよ!というわけで、今後は以下のようにしようかと思います。
- メールを確認した時点で、返せるメールはすぐ返す
- すぐに返せそうにない内容だったら、いつぐらいに回答可能かと、必要に応じて回答のドラフトも添える
ニアショアについてすごく青臭いことを言う
地方でシステム開発をしていると、「これは東京の案件だよ〜」という仕事に出会うことが数多くあります。聞くと、東京の案件を、東京の会社が受注し、その開発を地方の会社が請け負っている、という形態のようです。あまりにもソフトウェア開発のビジネスに疎かったので、この開発形態に名前があることを初めて知りました。
「ニアショア」というそうです。
地方でソフトウェア開発をしていた僕らが、地方でやっている開発には、この形態のものが少なからずあります。これによって、地方に存在する開発会社が多大な恩恵を受けているのも確かでしょうし、開発者の単金(この表現自体が人身売買っぽいけど)が地方の方が格段に安いのも確かです。そのため、主にコストダウンを目的として行われることが多いようです。
ニアショアという開発形態にも是非があると思いますし、僕の今のビジネス経験値では、簡単に判断できるようなものではありません。ただ、少なくとも、その先にも開発者という人間がいることを忘れないようにしなければな、と感じています。コストダウンだけが目的ならば、それは単なる「一山いくら」の世界ですからね。
地方で仕事をしていたとき、僕の周りには、幸せそうに仕事をしている人はただの一人もいませんでした。それとニアショアにどのような関係があるのか、そもそも関係があるのかどうかはわかりません。でも、少なくとも僕は、どこであろうとも、開発者が幸せになるようにしていきたいなあ。抽象的ですけどね。
まあ、将来的には、奇妙な下請け構造はなくしていきたいなあというのが正直なところですけどね。